2022年4月

May 02, 2022

東欧情勢の緊迫と中国の新型コロナウイルス感染拡大によりエネルギー部門は引き続き混乱している。石油戦略備蓄の放出により高騰を抑える取り組みにもかかわらず、石油価格は依然として100ドルを超えている。ロシア産ガス輸出の制約によりヨーロッパへのガス供給が中断することを懸念して、天然ガス価格もまた高騰している。石油及びガス価格高により探鉱生産オペレーターは記録的な利益を上げており、新たなオフショアプロジェクトへの投資意欲が高まっている。とりわけ浮体式LNG部門は過去2ヶ月間にわたって非常に強気である。制裁措置やその他の制約がロシア産ガスのヨーロッパへのパイプラインによる供給に影響を与えることを見越して、浮体式LNG再ガス化ターミナルヘの関心が急速に高まり、現在ヨーロッパで13件のFSRUターミナル計画がかなり進んだ段階にある。一方、石油/ガス浮体式生産システムの発注は非常に活発である。過去1ヶ月の間にガイアナ沖向けの巨大FPSOの建造、インドネシア沖向けFPSO、ブラジル沖に再配備されるFPSO 改造の3件のFPSOプロジェクトが契約段階に進んだ。カナダのブリティッシュコロンビアにおけるLNG輸出プロジェクト向けに 2隻のLNG船をFSUに改造するプロジェクトにも最終投資決定が下った。これらについて4月号で論じる。レポートのデータセクションでは計画段階にある浮体式生産システム195案件、発注済み浮体式生産/貯蔵システム61基、稼働中の浮体式生産ユニット306基、再配備に利用可能な浮体式生産システム27基についての詳細を示した。添付のエクセルスプレッドシートでレポートのデータをニーズにあわせて並べ替えることができる。情報は4月26日現在のもの。

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World Energy Reports

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