2022年11−12月 浮体式生産システムレポート
December 08, 2022
中国のゼロコロナ政策による石油需要の減少とEU/米国によるロシア石油輸出へ上限価格規制や禁輸による不透明感により、石油価格はここ1ヶ月間で20%下落した。一方、コスト上昇によりプロジェクトの採算性が損なわれたこともあり、近い将来に発注が見込まれていたFPSO 2件が棚上げとなった。短期的に発注が見込まれる大水深プロジェクト数は依然として非常に堅調であるが、プロジェクト延期は、サプライベースの制約により新規発注のペースが左右されることを示している。ヨーロッパでロシア産が遮断されたことから、従来の供給パターンが混乱し、2023/24年に大規模なガス不足が発生する恐れがあることから、FLNGとFSRU部門は依然として堅調である。複数の新たなFLNGプロジェクトが浮上し、アフリカで計画されていた陸上LNGプラントは浮体式LNGソリューションに代わったようだ。ヨーロッパの再ガス化ターミナル需要により、配備可能であったFSRUはすべて吸収され、現時点では新規FSRUの竣工には4〜5年のリードタイムが必要となっている。これらについて11-12月号で論じる。レポートのデータセクションでは計画段階にある浮体式生産システム203案件、発注済み浮体式生産/貯蔵システム73基、稼働中の浮体式生産ユニット311基、再配備に利用可能な浮体式システム22基についての詳細を示した。添付のエクセルスプレッドシートでレポートのデータをニーズにあわせて並べ替えることができる。情報は12月8日現在のもの。
Please Log In for Access

You must subscribe to DATABASE or EXECUTIVE INTELLIGENCE package to access this content.
Subscribe Now!
Already a subscriber? Login
Request a Free Sample Report